あぃうえお その4

自宅から30分ほどの距離にある石狩沼田へ向かう。
手前となる秩父別から沼田へは雨竜川を渡ることになる。
JR留萌本線の雨竜川橋梁。セローを土手へ乗り入れ思わず間近から見てしまったが、我ながらさすがにマニアックである(笑)。

沼田町内へ入るとこんな感じで幟が風に舞っていた。
そう、今日は北海道三大あんどん祭りの一つに数えられる夜高あんどん祭りなのである。

祭りの準備真っ只中だと思われる沼田町夜高会館のシャッターが開いていたので、セローを停めて中を覗いてみた。

祭り当日ですから会館の中は張り詰めたような緊張感が漂っています。
ということで、ひょっこり現れたライダーなどに構っている余裕はないのです。
そばにいた人に尋ねると見学も撮影もOKだと言ってくれたので、とりあえず数枚写真を撮って、さっさと退散しました。
さて、行灯ですから祭りは夜がメインとなります。一旦自宅へ戻って車で出直すとしましょうか・・・。

車で道々を走り沼田へ向かう。さすがに沼田周辺は交通量が多い気がします。
やって来た町内では誘導に従い用意された無料駐車場に車を停め、歩いて会場へと向かいました。
残念ながら今年は雨模様。あんどんには透明なシートが掛けられていましたが、大丈夫いつもと変わらず大いに盛り上がっています(笑)。

雨よ降るな!と言わんばかりに熱唱される夜高節・・・よいやさー!

時折ポツポツと雨が降り傘を手放せない天候ですが、何せ祭りを楽しむ人々の群れは半端じゃありません(汗)。

笛や太鼓の囃子に夜高節。それに合わせてあんどんの周りを若者たちが踊り跳ねています。

時間になると、割り当てられた会場で巨大な山車同士のぶつかり合いが始まります。
祭りのピークですから、この時はそれを観ようと押し寄せる人々にほとんど身動きも出来ません(汗)。
ギャラリーの頭越しに背伸びをして見るのが精一杯で、ポイントを選んだり、カメラを構えたり・・・そんな自由はないのです!

今回は酒を飲むことも、何かを食べることもなく、ただひたすらあんどんに見入る大勢の人々に押され揉まれています(笑)。
8月最後の金・土曜日に開催される沼田あんどん祭り。
その迫力は5トンもあるという重量からでしょうか?山車の激しいぶつかり合いには思わず圧倒されてしまいます。
楽し気だったり、陽気だったり、酔っ払いもいれば素面の人も大勢います。
そんな人々に囲まれて祭りはまだまだ賑やかに続きますが、あまりの人ごみに疲れてきたので帰るとします。
少し離れた駐車場へと夜道を歩き、賑やかな会場から遠ざかるのを確かめるように時折後ろを振り返ってみます。
夜高あんどん祭りは夏の終わりというか、秋を迎えるタイミングのようで、祭りの後は特にもの悲しく感じてしまいます。
いつの間にか過ぎていった平成最後の夏。感じるものは同じなのかもしれません。

2018年11月06日