網走のホテルで会社の観楓会があった。
北海道だけで行われているこの行事は、
体の良い秋の飲み会なのである。
3台の車に14人が分乗して出発。
オレはもちろんオートバイで単独行動に出た。
R39を北見方面へとひたすら走る。
嬉しいことに今日は寒いなとは感じない。
大雪湖も石北峠も秋一色の景色になっている。
ご覧のように、白い雲をトッピングした青空には、
季節が彩る天然色が見事に映えています。
期間限定、見慣れたはずの峠の景色も格別です。
でも、そうなのです。
間もなくオレ達のシーズンも終わってしまうのです。
北見から裏道を走り、
途中にある航空公園でちよっと休憩。
山岡家で大盛りのラーメンを食べ、
一気に美幌峠へと駆け上がる。
薄曇の峠からは残念な事に、
期待していた絶景は見られませんでした。
和琴の湯、コタンの湯、池の湯、赤湯、
そして砂湯と次々に立ち寄りましたが、
汚れていたり、老夫婦の先客があったりで、
結局はコタンにだけ浸かりました。
摩周湖を眺め、川湯摩周の駅でボーっとします。
そういえば何故かボーっとする場所は、
JRの駅が多い・・・。
その後、硫黄山でみんなと合流して、
今夜の宿「オホーツク渚亭」へと向かったのだ。
寝起きの悪い連中を尻目に、
さっさと走り出すことにした・・・が、
玄関を出てびっくり、
ツアーの爺さん連中にX4は取り囲まれていた。
その後、暇な爺さん達の質問攻めにあったのは、
言うまでもありません。
秋晴れの中、能取岬へと走る。
遠くに灯台が見えてきたので、
オートバイを停めてみる。
なんか・・・ちょっとだけ良い!?もしかして、酔い?
昨夜の酒はまだ効いていたのかも知れない。
もう一度ホテルに戻り、
出発準備の整った連中に勝手に走ると告げる。
途中、どこかで昼寝でもするとしよう。
どこか小さな町の中をグルグルと探検してやろう。
後は、一晩中潮風に晒されていたX4を洗車だな。
帰り道、サロマの道の駅で、
オートバイを自販機横に停めた瞬間、
そのわずか一瞬でオレは、
漢字だらけの言葉を話す連中に取り囲まれた。
金持ちらしいオジさんオバさん連中は、
片言の日本語で次々とオレに話し掛けて来ます。
中には、グリップを妙な手つきで握って、
ゲラゲラと笑い出すオバさんまで・・・。
5分以上、ヘルメットも脱げない状態でした。
気が付けば、売店のお兄ちゃんからも、
たっぷりと同情の眼差しが注がれています。
恐るべし、漢字を巧みに使いこなす連中よ・・・。
お前達が時間一杯で立ち去った後、
オレは居所が見付からず、
ヘルメットも脱がずに走り出したんだぞ!!
バカヤロー!!!
X4、大人気の一日でした。
久しぶりに林オヤジと走る事になった。
本当に随分久しぶりの事である。
ヌプントムラウシへでもと思ったのだが、
時間的に日帰りではキツく、
三国峠越えということで話がまとまった。
それじゃあ岩間温泉でジンギスカンでも・・・、
残念だが時期的に熊がコワいので、
これも却下となりました。
寒くて日が短くて、環境にも恵まれない。
秋という季節はライダーにとても冷たく当ります。
しかも間もなくシーズンが終了となるのです。
8時30分に林オヤジ宅へ迎えに行く。
ツーリングはほとんどが南へ向かう。
したがって、走行距離はいつもオレが多いのだ。
上下しっかりとオーバーウェアに身を包み、
どんよりとした曇り空の下を走り出した。
出来れば雨には当りたくないものだが・・・。
層雲峡の手前、高圧線の鉄塔の下に、
それは見事に真っ赤にと染まった紅葉を発見。
気付くのが遅れ、通り過ぎてしまったが、
せっかくだから一人引き返して写真を撮った。
腹を空かしたヒグマは怖いのだが、
一人じゃないのだからと林道を走す。
雨に濡れたダートの、
跳ね上がる泥にとことん閉口しながら。
辿り着いた岩間温泉は・・・、
ご覧のように、それはそれは最高なのでした。
林道もすっかり秋模様。
今年はもう、この林道を走ることはないだろう。
来年ここへ来れるのは6月くらいになるだろうか。
ここは北海道で一番雪解けが遅いのだ。
間もなく降るだろう雪に散々悪態を付きながら、
いつもの鹿の谷の湯に浸かる。
ここもこれが今年最後になるかもしれないな。
ライダーにとって長い長い冬がまたやって来る。
露天の硫黄泉の湯に浸かりながらも、
目の前には秋化粧の山々だけが広がっていた。
ところで今日の帰り道もオレ達の定番、
よし乃の味噌ラーメン・・・食べるんだよな!?
林オヤジは朝イチで屈斜路湖へ向かった。
休みだろ?一緒に走ろうぜと誘われたが、
残念な事に午前中は仕事が入った。
それでも青空が口惜しかったので、
昼から吹上へと走る。
運が悪いのか本日11時をもって、
白金温泉側からの登りは通行止め。
もしかして吹き上げの湯も、
これが今年最後となるかもしれない。
熱すぎるはずの吹き上げの湯も、
冷え切った身体には・・・最高だ!!!
珍しく、長湯など楽しんでみた。